地図 - アンバトゥンヂャザーカ (Ambatondrazaka)

アンバトゥンヂャザーカ (Ambatondrazaka)
アンバトゥンジャザーカ(Ambatondrazaka、)は、マダガスカルのアラウチャ湖の南東にある町である. 町の名前は「ラザカの石の場所」を意味する. オーラル・ヒストリーによると、この町のある土地を拓いたのはランヂアンブルルナ Randriambololona という名の老人と、その3人の娘、ラセヘヌ Raseheno ラミアンガリ Ramiangaly ラザカ Razaka であったという. ラザカは成人したが子どもが生まれず、2人の姉妹の子どもから養子を迎えた. その際に、小さな楕円形の石で犠牲を屠り、養子を迎える儀式をした. その石のあった場所というのが、この町の名前の由来である. なお、2人の姉妹の名前も、町の周辺にある2つの丘の名前に残されている.

上記は18世紀の終わりごろの出来事である. 石の所在は長らく不明になっていたが、1976年にその代わりの石がラザカの石として町の教会の南西角に据えられた. アンバトゥンヂャザーカのあるアラウチャ湖周辺の地域を「シハナカ地方」という. 19世紀初頭頃のシハナカ地方の状況はよくわかっていないが、1823年にメリナ王国のラダマ1世がシハナカを征服する. その際、メリナはアンバトゥンヂャザーカの村のすぐ近くにある Andohatanjona にルヴァ(砦)を築き、中にサムピ(王権を象徴する物)を安置した.

アンバトゥンヂャザーカの人口は、フランスによる植民地統治の終わりごろ5000人以下であった. マダガスカル独立後の1962年前後に人口が5000人を超えて、行政区画単位コミューンのカテゴリが "rural" から "urbaine" に変更された. マダガスカル国立統計局の調査によると、2004年時点での人口は約35万人である. 住民の生業は7割が農業である.

現代のアンバトゥンヂャザーカは、アラウチャ・マングル地域圏全体の行政を管轄する役所が設置され、地方行政・地方経済の中心都市である. また、アンバトゥンヂャザーカ郡の役所もアンバトゥンヂャザーカの町に設置されている. 郡全体で20個ほどのコミューンを擁し、最小行政単位フクンターニが170ほど含まれる. アンバトゥンヂャザーカの町の標高は海抜770から800メートルほど. 夏(12月-1月)の最高気温は摂氏30度程度、冬(7月-8月)の最低気温は摂氏18度程度. 空港があり、南のムラマンガへ至る国道が引かれているが、2013-2014年時点では整備状態が劣悪と報告されている.

 
地図 - アンバトゥンヂャザーカ (Ambatondrazaka)
国 - マダガスカル
マダガスカルの国旗
マダガスカル共和国(マダガスカルきょうわこく)、通称マダガスカルは、アフリカ大陸の南東海岸部から沖へ約400キロメートル離れた西インド洋にあるマダガスカル島および周辺の島々からなる島国. 首都はアンタナナリボである.

マダガスカル島は、日本の国土面積の約1.6倍の広さを持つ世界で4番目に大きな島. 先史時代にゴンドワナ超大陸の分裂に伴いアフリカ大陸から分かれ、さらにその後の8800万年前ごろにインド亜大陸とも分離して形成された. 他の大陸と生物種の往来が少ない孤立した状態が長く保たれたため、島内の生態系を構成する各生物種が独特の進化を遂げた. 21世紀現在でも野生生物種の90パーセント以上が固有種という、生物多様性にとって重要な場所である. ところが、かようにユニークな生態系が特に20世紀に入って以降、急速な人口増加と無秩序な開発に伴う環境破壊により失われ始め、21世紀現在も深刻な危機に直面している.
通貨 / 言語  
ISO 通貨 シンボル 有効数字
MGA マダガスカル・アリアリ (Malagasy ariary) Ar 2
ISO 言語
FR フランス語 (French language)
MG マダガスカル語 (Malagasy language)
Neighbourhood - 国